『キャプテン翼のつくり方』高橋陽一 自叙伝 当初は打ち切り!?まさかのオーバーヘッドキック誕生秘話

キャプテン翼のつくり方 高橋陽一
2018年7月発行 リピックブック株式会社
1,400円(税別)
本書は作者初の自叙伝になる

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1981年 作者20歳、少年ジャンプで「キャプテン翼」の連載が始まった
僕は連載開始からリアルタイムでこの作品を読んだ。

だから自叙伝で、作者の少年時代・中学・高校生時代、漫画家アシスタントから「キャプテン翼」連載までの詳しい話を知るとワクワクした。

キャプテン翼の連載前の流れとしては
1979年、高校卒業後に平松伸二のアシスタントをしながらの新人賞応募する2回 佳作止まり

そして自分の作品に集中するためと平松伸二のアシスタントをやめ、命をかける気迫(作者談)で
1980年新人賞5度目の挑戦で描いた『キャプテン翼』新人賞入賞(このときの翼の名前は翼太郎)
さあ、これですぐ連載かというとまだまだハードルはある。

編集部の連載会議(これもバクマンでお馴染みだ)1回、2回とも落ち、3回目に連載決定
1981年春ジャンプ連載。
だが連載会議で用意していた3話までのアンケート結果は奮わない。
作者は10週打ち切りになるかもと慄く

バクマンでのジャンプのアンケートはがきによる順位結果による打ち切りは、登場人物達の性格もあり、ある意味業績評価のように淡々としたものに感じた。
だが「キャプテン翼」第1話から毎週読んでいた当時を思い出したが
まさか作者が第3話終わった時点で10週打ち切りになるかもと思っていたとはビックリ。

それならば10週までを思い残すことなく描くと、開き直って書き直したのがあの第4話でのオーバーヘッドキック
ええっ、当時も興奮したが、その背景を知り再び興奮した。

連載開始は1981年でアニメ化が1983年、当時のアニメの影響力は凄かった。
作品が現実世界に浸透していくのを感じた。

最初に連載したのが20歳で、それも大人気アニメ化と漫画家としては最高じゃないかと思うだろうが、キャプテン翼連載終了後は、他作品を描いているがホームランといえる当たりもなく、後にはまさかのキャプテン翼の続編シリーズが打ち切りになったりと、苦しい時期を過ごしてもいる。

本書は若者に向けたメッセージも多いが、特に連載前後の話は僕のように当時読んでいた世代も楽しめる内容だ。

ビジネス書としては、特に手法や技術というものが書いてあるわけではない。
でも物事を経験したり理論武装するとなくなってしまう、一番必要な実行力になりうる純粋な熱情を感じるのには良いと思う。
実際、読み進めていくと高橋陽一の想い、そして努力と行動力は熱い
そして結果、その情熱は世界中に広がったのだろう

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