今現在年金を受給している人や、今後数年で年金貰える人にはそうでもないだろうけど、数十年後に受給する立場としてはとても気になるのである。
最近の年金記事では老後破産についての記事もあるし、実際いくら貰えるのだろうかと勉強
年金関連本を読み出すと、よく出てくるのがモデル世帯
イメージ的には、みんな大体それくらい貰えるよというが実際の内容はこちら。
あと、国のHPでも分かりやすく説明してあるWEBサイトもあり
厚生労働省 いっしょに検証!公的年金http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/introduction/index.html
モデル世帯(厚生労働省 いっしょに検証!公的年金 用語集)
所得代替率の算出にあたりモデルとしている世帯。
標準的なモデル世帯として平均的な男子賃金で40年間厚生年金に加入した夫と、40年間専業主婦の夫婦を想定している。
↓
夫が40年厚生年金加入し、妻が国民年金40年納付(第3号被保険者)
まだ分かりにくい
↓
例 夫がサラリーマンで40年勤務、妻が専業主婦
年金月額 約221,000円(平成30年4月)
夫 老齢厚生年金 約91,000円
老齢基礎年金 約65,000円
妻 老齢基礎年金 約65,000円
年間受取額 2,652,000円
大人2人、月22万円暮らせるんじゃない?と思うが、違うらしい
老後破産記事とかでは、月支出額29万円なので年金の月22万円だと7万位赤字。貯蓄を切り崩すから年間84万赤字で20年間で1680万円の貯蓄が最低必要。もしくは、70歳でも、75歳まででも月の収入を数万円でも働けるだけ働きましょうと締めてある。
自分なりに考えてみた。
まず支出額をそのまま高齢者になっても行うのも甘いのでは。
人間生活レベルを上げると下げるのは難しい
50代、60代では給与も年功序列で上がっているから支出も多く、車もレクサス乗っていた人が定年して軽自動車にするのも抵抗あるだろう。
60代で支出額を抑えるためには、40代・50代にあまり生活レベルを上げすぎない。
給与が増えて行くからと、合わせて支出も増やすのではなく、抑えていくことが必要。
定年でのご褒美はほどほどにする。退職金というまとまったお金が入るから、それまで会社生活の反動で家建てなおしたり(何人で、何年住むのかも考えよう。子供も独立してるから、間取りも縮小とかの減築検討とか)。
あちこち旅行に行きだしたり(生活レベルを修正してからならまだ良いが、支出の多い習慣のまま、小金あるからと旅行行きだすと生活レベル下げるための修正も難しいだろう)
いかん、まだまだ細かいところは後に回して全体を見てみよう
うん、まずこの会社40年勤務って難しくない?
今の時代転職したり、途中で自営業したり、失業期間という自由満喫したりといろいろあるよね。
減るよね減るよね(泣)
制度的に優遇されてると思うのがサラリーマンの配偶者。
国民年金を自分で払ってないが国民年金貰えます。
例えば夫が厚生年金加入だと、妻の分は国民年金の第3号被保険者適応になる。男女逆の場合もOK
20歳で結婚は少ないにしても国民年金保険料は40年間分だと総計約784万円を支払うのだがサラリーマンの配偶者だと受給資格あり。
年金制度が世帯での年金を想定しているにしても、単身者より優遇されているのが現実である。
男女共働きで厚生年金2人分で2馬力もいいが、それで子育て・仕事をこなしていくのは激しすぎだな。
(昔は親世代との同居で、家庭の子育て補助も想定されていたのかも)
サラリーマンの夫と離婚したら、女性は働き出しても年金保険料が増加するから実質手取りとしては目減りするな。
【独身で会社員でない場合】自営業とか
国民年金だと老齢基礎年金のみなので月額65,000円。
そうかー、大人1人月65,000円。
うん、家賃と光熱費で終わる・・・。やべ、食費0円だわ
独身、老後になると年金現実も厳しいっ
国民年金だけでは、収入不足なので貯蓄必要でしょう。
会社勤めしてない人は個人年金も活用したい
特に単身で給与は自分だけに使えるよという状況は、稼いでいる時期に対策をしておかないと、『アリとキリギリス』状態になるだろうな。子供向け寓話が現実に(泣)
実際、個人型確定拠出年金(iDeco)は節税で優遇されているから活用は必須でしょう。
まあ株式市場、債権への個人資金増加を狙ってのことでしょうが、それを踏まえた上で活用したいものです。
まとめ
モデル世帯でも赤字。厚生年金は収入に応じて保険料も増減し、収入が少ないなら保険料も減るが貰える分も減る。
厚生年金は会社と折半だから、個人で払う分の倍増加の効果が出るので給与を増やすということは大事。
会社勤めをのんびりもありだが、稼げる時期に働いて稼いでおくのも年金的には良し
参考図書
『転職したり、フリーランスだったり、離婚を経験した人は知らないと経験する、年金の話』
浜田裕也(監修)2014年 SB新書
本のタイトル通り、各種パターンでの説明があり、分かりやすかったです。
国民年金対象者、自営業の人は細かいところも書いてあり一読お薦め